The World of TONSEi RECORDS??u?????o

土曜日, 7月 26, 2003

2003年7月26日-28日 いぬ屋敷関西ツアー記 大阪編

いぬ屋敷関西ツアー記 大阪編

2003年7月26日(土)-28日(月)

■今回の目的

7/26(土) いぬ屋敷vol.3 -人喰い熊の間-
於/難波ベアーズ(大阪)
出演/ブラン、コケシドール疾風怒濤る(モーリー・ロバートソン)
ゑでぃまぁこん
EMICRANIA

7/27(日) いぬ屋敷vol.4 -吸血鬼の間-
於/拾得(京都)
出演/ブラン、ヴァンパイア!、コケシドール



昨年11月のギューン祭り以来の大阪遠征にして、次の日お初の京都生ブランもありの関西ツアー。
2日連続の生ブランも初めてで、まして両日いぬん堂イベント「いぬ屋敷」とあっては何も起こらないはずはなし。期待と不安を胸に、ブラン一行は3人勝手気ままに大阪へ向かいました。 私は11時頃の新幹線で東京駅を出発。サワー片手に大阪、京都のセットリストを確認しながらイメトレ。
静岡辺りに差しかかった頃、メグからメール。新横浜から同じ新幹線に乗っていることが判明。メールの件名が「実は私たち付き合ってます」の写メールだったのだけど私の携帯は画像を受け取れず、「なんだなんだ?こんなとこでお披露目なんで水臭いのぅ」と車中を移動。

2つほど車両を歩くと、メグとダークホース吉沢の隣になんと今回ベアーズでご一緒する疾風怒濤るのモーリーさんが。こんなことあるんですねぇ、すごい偶然。ほろ酔い気分でご挨拶。

そんなこんなで2時過ぎに新大阪着。ホームでメグ、吉沢、モーリーさんと落ち合い、もう一本あとの新幹線で大阪に向かっているコケシドール一行の到着を待って構内の喫茶店でコーヒーを。メグはビールを。

しばらくして、コケシドール一行が到着。蹄さん、秋山さんを始め、既に泥酔。この時いぬん堂関西ツアーの始まりを実感しました。
改札でコケシと待ち合わせしていたスーパーミルクの西村さんと合流。ストッキング購入場所をさがす蹄さん。この時いぬん堂関西ツアーの始まっていることを実感しました。

ところで。
今回コケシのベースの狂気ミキサさんがお仕事の都合で参加が出来ないという事情があり、ギューンのスハラさんがベースを弾くということになっておりました。云うまでもありませんが、スハラさんは羅針盤、ヰタセクスアリスのベーシストでもあります。ところがところが前日の晩、スハラさんが極度の体調不良のため参加が出来ないということに。そこで出演順変更でコケシをトリにし、とにかくミキサさんはお仕事後大阪に駆けつける、間に合わなければベースレスで演奏だ!というとんでもない状況でもありました。さすがはいぬん堂イベント、ただではすみません。

さて。
一行は地下鉄で難波へ。総勢10名で車内はいぬん堂電車状態。
そんなこんなでゾロゾロと3時過ぎに今夜の会場であるベアーズに到着。今回の主催者のひとりでもある黒瀬さんや今回ゑでぃまぁこんで出演する怖のエディさんらと再会。そしてブランクリハラさんも到着。

そしてそしてまた見なれたお姿が・・・す、スハラさんだ!
不調を押してスハラさんがやってきました。しかも出演OK!大丈夫なんすか?いやいや大丈夫なはずないのですが、皆心配をしながら、嬉しくて仕方がなかったはず。いやはや楽しいことになってきました。

楽屋に荷物を移動しホッと一息。
モーリーさんは持参したiBoolで音源作りに余念なし。元ゲントウキのともちゃん登場でブラン一同で談笑。そんな中コケシのリハの音が耳に入ってくるのですが、「これホントにヘルプベースシストで今初めて音合わせしたバンド?」って感じの完璧な演奏。スハラさん恐るべし。コケシ恐るべし。

続いてブランがリハを済ませ、ホテルにチェックインがてら外へ。今回は最近出来た東横インなんばに宿泊。ぱぱっといらない荷物を部屋に置いて、メグ、黒瀬さん、ともちゃんとホテル隣の尾道ラーメン十六番にて食事。うまい、うまい。

そんなこんなでそろそろ開演時間だと、ベアーズへ。
会場前でダークホース吉沢、そしてブラン追っかけ西部地区長やまじゅんと5月の福岡遠征以来の再会。会場内でシノワ八木さんにご無沙汰してます。

楽屋に戻ろうとすると蹄さん、いしどさんのコケシのフロント2人が熱く議論を。既にテーブルからiBookを片付けていたモーリーさんに「おっ!音出来て準備万端ですか?」とお声掛けすると何かリアクションが変・・・・ん? ただならぬ雰囲気。

えぇ?!?
なんと作業中、モーリーさんのMacが完全クラッシュ。今回予定していた出し物が全ておじゃんに・・・。どうするんだ、どうなるんだのやり取りの結論は「モーリーさん、スターリン好きじゃん。コケシをバックに何かやろう。」・・・そうして急遽結成「ザ・モーリン」は出演順をトリ前に変更。ぶっつけ本番でライブに臨むことになったのでした。もちろんベースはスハラさん。トラブルを楽しんでいるかのように次から次へとザ・モーリンでのパフォーマンスのアイデアが湧いてくるモーリーさん。「一体どうなるんだ?」と頭を抱える蹄さん。

急遽東京から大阪に向かうことになったミキサさんは、この時点で8時半頃到着の予定との話でした。前半のセットをスハラさんが担当し、ミキサさんが到着次第入れ替わるという綱渡り。どうするどうなるコケシドール、そしてザ・モーリン!

そうこうしている内にいよいよ開演時間。
客席に今日は来れないと聞いていた大阪の弟シノワアツザワ君の姿が。挨拶代わりにオフレコネタで声を掛けるといきなりヘコみ出す。詳細割愛。おっ!いがさんもいらっしゃるではないですか。

さて、まずはEMICRANIA。ギューンやLess Than Zeroからリリースがあるハードコアデュードのメンバーが中心と聞いております。イタリアン(?)なハードコアで、ギター、ボーカルの女性が徐々にボルテージを上げていく様がかっこ良かったです。

続いて登場はゑでぃまぁこん。
前々から「絶対気に入るよ」と話を聞いておりましたが、噂に違わぬアシッドなフォーク。またエディさんの透明な歌声と「ハロー、ハロー、波浪警報」(でよいのかな)が特に印象に残ったシュールな歌詞の世界。そしてギター、コーラスで参加のテスト・パターンの村岡さんがこれまた良いんですわ。
いい唄、いい声、いい曲なんていくらでもあるけど、「気持ちいいんだけどそのまま身体を委ねてはやばい!」なんて感じさせてくれる音楽ってそうあるものではありません。

そして続いて我らがブラン。
ステージ上がったら、ぎっしり会場、総立ちでびっくり。ええいままよと爆裂30分。

 1.憧れと幻想
 2.ムード
  mc
 3.お山大将
 4.Lorca(仮題)
  mc
 5.ムレムラ
 6.タブー
  mc
 7.Fのブルース

アルバム「憧れと幻想」収録曲を中心に新ネタ「ムレムラ」を初演奏という趣向でございました。お客さんの反応がダイレクトで燃えました。こんなぎっしり総立ちのベアーズは初めてでしたよ。

くたくた汗だくで楽屋に戻りひと休み。
村上ゴンゾさん(97年の大阪初訪問以来の再会!)に村岡さんにユープタワーのカヤザワさんが楽屋に感想を伝えに訪ねて来て下さいました。大阪の姉御スピードライダーカミジョウさんは発泡酒片手に楽屋へ。あれれ?酒飲めなかったっすよね。「ほろ酔い姉御はしんなり京美人でありました」と記録を残しておきます。

残り2バンドはザ・モーリンにコケシドール・・・ってあと全部スターリンじゃん(笑)!
多少の疲労回復を受け、会場へ。スハラさんベースに、秋山さん、蹄さんというコケシをバックにモーリーさん。これがザ・モーリンだ!

モーリーさんのことだからただで済むとは思ってませんでしたが、コケシのスターリンバックの演奏に楽曲無視でアジることアジること。アドリブの即興ポエムリーディングにスハラさんがベースで応え、秋山さん、蹄さんがそれに着いていく様はドアーズさながら。どんどんヒートアップしていくモーリーさんを残してコケシのメンバーが引っ込むと、モーリーさんは疾風の楽曲を2曲弾き語り。天才ですわ、役者ですわ。

ザ・モーリンの演奏中にミキサさんが到着。一時はベースレスの予定がこれでべーシストが2人に!こうなりゃ万全でコケシファイトですな。

そして登場コケシドール!
ベースは前半をスハラさん、後半をミキサさんが務める進行で全20曲ほぼノンストップ。コケシはもちろんフルスロットル。お客様は踊る、暴れるの混沌状態。いやぁ、何かすごいわ、しかし。トラブル、アクシデント続きで一時はどうなることやらと思ったいぬ屋敷大阪版。終わってみれば東西バンド入り交じってのいぬん堂らしいイベントとなりました。

またも汗だくくたくたになって会場外の階段で一服。
「ほろ酔い京美人」の姉御とイベント終了直後にやってきたスピードライダー、ラブクライ斎藤さん、アツザワ君、ともちゃんらと談笑。ああだこうだバカ話。私はアツザワ君の車で一度ホテルに荷物を置いて打ち上げ会場の毎度お馴染み魚民へ。予約無しの20名以上の集団が押し掛けて、その気持ちは分からんではないが、しかしそればどうかねぇの宝生舞似の無愛想店員が気になりつつ、何故かアツザワ君には大変好評。わいわいがやがやお疲れさま。両脇にアツザワ君ともちゃんの大阪の弟たちを従えて、大阪の夜は更けていきました。

初日完了!明日は京都だ!