The World of TONSEi RECORDS??u?????o

日曜日, 2月 01, 1998

1998年2月1日(日) 高円寺20000V

1998年2月1日(日) 高円寺20000V

●出演
ババンガ、SPECIAL VIEW、吉野大作 with プロスティチュート、ゲイプ、ブラン

東京ロッカーズ時代にデビューというとんでもないキャリアの持ち主と共演ということで並々ならぬ緊張感で臨んだ公演だった。自分らの公演に前売り券の発売が告知されるのも初めてであったし、吉野大作自身ソロ、バンド含め10枚近いアルバムを発表しており、しかもベスト盤まで出していると云うではないか。一体どんな奴が来るのか、一体どんな音を出すのか。
メンバーの帰宅が遅くなると云うことで当然トリのはずが彼等は3番目の出番に変更。この大舞台、ブランがトリに。おいおい、客帰っちゃうんじゃないか。
そんなわけで吉野大作 with プロスティチュート、良い演奏でした。ジャズ、ファンク、歌謡曲、ロックがごちゃまぜで鉄壁の演奏。

ブランは約1ヶ月ぶりの公演。メンバーチェンジ、改名から2度目の演奏となった。
前公演でのあまりにクールな演奏に対する反省から「エキセントリックさ」をテーマに臨んだ。ブランとなって培った演奏力と新たな楽曲をもとに、遁生時代の「演奏力不足のごまかしのためのエキセントリック」からの脱却を目指したのだが果たしてどうだったのだろうか。奇抜さに走りすぎで逆に演奏が損なわれていなかったことを祈る。
音楽を聴かせるだけなら音源を作ればよい。会場にに足を運ぶ人々は音源がないからという理由だけでここにやって来る訳ではないだろう。大音量で体中で音楽を感じつつ視覚でも何かを期待しているはずである。目から耳から感動を得ようとしているのではないだろうか。ライブという瞬間の表現の難しさを実感した。

SO WHATのオモト氏が当日の模様をレポートしているので以下に転載する。原文はhttp://home2.highway.or.jp/omoto/rep/980201.html、写真も掲載されている。

吉野大作+プロスティチュート、ゲイプ、ブラン
(2.1 at 高円寺20000V)

吉野大作+プロスティチュート
昔、「死ぬまで踊り続けて」を聴いた時の印象は、「細いヴォーカルやな。音的には東京ロッカーズ引きずった感じ?」というものだった。登場した吉野はまるで伊勢正三。似ている(笑)
メンツの年齢は高い。40代がほとんどだろう。音はかなりジャズ入ったヴェルヴェットって感じ。ビシビシとブレイクが決まったりする。小刻みなリズムが心地良い。吉野のヴォーカルが浮遊するように乗る。昔、日本のオルタナ先駆者と言われてた人だが。。。今もかっこいい親父達である。

ゲイプ
ピクシーズな音?ズボンズの弟分バンド、パンダが思い浮かんだ。ベースの女の子の気合いの入ったコーラスにはビックリ。ドラムの女の子のリズムキープも素晴らしい。最近は女ドラマーをよく見かける。ハードコアなギターポップ?なんと表現すれば良いのだろう。。。

ブラン
遁生レコード主催者、アダチ氏のブランドニューバンド(編注/そういう訳ではない。メンバーチェンジ、改名しただけである)。「オレハ貝ニナル」他、何度か聴いた曲が新たなアレンジで演奏された(ように思う)。ライド、ヴェルヴェット、テレヴィジョン。。。割礼だ。。。思い浮かぶ音はそんな感じだろうか。。。とにかくメリハリと浮遊感、恍惚が一体となって押し寄せる感じ、とでも言おうか。特に初っぱな「オレハ貝ニナル」のリズムが早い(8ビート)ヴァージョンは誠もってかっこよかった。独自な姿勢で活動を続ける遁生レコード。ブランのCD、カセット等のリリースを強く望む。スポットライトを全く当てないのはアダチ氏の注文だったのだろうか?(笑)雰囲気が出て良かったが。